猫の腎臓病を知ろう
調子悪くなり気味な猫

猫の腎臓病とはどんな病気?

わたしたち人間の腎臓も猫の腎臓も、血液を濾過して老廃物や不要な栄養素を体外に排出するフィルターのような役割をしています。
老廃物だけでなく、摂取した栄養の余剰分など、からだにとって要らないものを取り除いて、体内環境のバランスを保つ役割をする器官です。

猫の腎臓の位置

↑ 猫の腎臓はここにあります

人間よりも体の小さな猫の腎臓は、人間のものよりもはるかに小さいはずですね。
しかしその役割ゆえ、抱える負担はとても大きなものです。

その上、腎臓は一度破壊が進んでしまうと元に戻ることがありません
猫の腎臓病(腎不全)は早いうちに発見し、早いうちに治療を始め、病気の進行を遅らせることが最善の治療となります。

猫は、きちんと栄養分の調整された食事をしていたとしても、ストレスを抱えなかったとしても腎臓病になってしまう子が多く、7歳以上のシニア猫の3割が腎臓病になると言われているほどにメジャーな病気です。

なぜそれだけ多くの猫が腎臓病を発症するのか、というのは、実はまだよくわかっていないのだそうです。
現在主流なのは、「猫の生態が原因」であるという考え方です。

猫という動物は、もともとが砂漠出身の動物です。
そのため飲水する機会が少ないので、少ない水分を体内でなるべく効率よく利用するために、尿を濃縮して排泄します。
そのことが原因となって、他の動物に比べて腎臓に多くの負担がかかっているのだという考え方です。

急性腎臓病(急性腎不全)とは

急性腎臓病とは、腎毒性のある食品や薬品を誤って口にしてしまうことや、排尿が困難な状態に陥ることなどが原因となって、急激に腎臓の機能が低下する病気です。

この場合、摂取した物質が少量で、腎臓の状態を悪くした原因を特定できれば、早い段階の治療で回復を見込むことができます。
腎臓の破壊を最小限に食い止めて、元通りの生活に戻ることができるでしょう。

また、慢性腎臓病の猫が急激に腎臓の状態を悪くして急性腎臓病となることもあります。
逆に、急性腎臓病を発症してそのまま回復することができず、慢性腎臓病へ移行することもあります。

末期の慢性腎臓病で急性腎臓病を引き起こすと、残念ながらその後の治療法は限られてしまうそうです。
ですが、急性腎臓病は発見されて治療するまでの時間や、摂取した毒物の量、病気を起こした原因などによって、その後の状況が変わる病気です。

慢性腎臓病(慢性腎不全)とは

慢性腎臓病とは、猫の加齢、急性腎臓病などが原因となって、腎臓の機能低下が長い期間続く病気です。

腎臓は一度破壊が進んでしまうと元に戻すことができない器官なので、慢性腎臓病と診断されたら、この病気と長く付き合っていく必要があります。

慢性腎臓病は症状がゆっくりと進行していきます。
腎臓の機能が低下していてもはじめは症状が現れることが少ないため、愛猫が腎臓病になっているかどうか分かりづらいです。
また、腎臓病になっていても元気にしていることが多いです。

そのため、愛猫が腎臓病になったらすぐに治療を開始できるよう、日ごろから様子をよく観察しておくことが重要になります。

治療は、腎臓の回復のためではなく、病気を進行させないように腎臓を保護する目的で行われます。
腎臓病を引き起こすと考えられる原因については後述します。

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この記事を書いた人

トム

「猫の腎臓病を知ろう」編集部・編集部員
ひなこの友人で猫好き。30代サラリーマン。
現在は一人暮らしだが実家で2匹の猫と暮らした過去あり。獣医師の友達がいる。

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